第28回日本臨床毛髪学会学術集会

会長挨拶

第28回日本臨床毛髪学会学術集会 ご挨拶

この度、第28回日本臨床毛髪学会学術集会を2023年10月21日(土)、22日(日)に浜松駅に直結しているアクトシティ浜松 コングレスセンターで開催させていただくことになりました。
1994年9月に稲葉益巳先生が第1回学術集会を開催されて以来、今日まで各会長先生が患者さんのため、臨床毛髪の発展のために積み重ねられてきた歴史ある本会の第28回学術集会会長を拝命し、その重積を日々感じているところであります。

今回の学術集会のテーマは「秋は毛活!」とさせていただきました。この学術集会が近年、10?11月に行われていること、秋は抜け毛に悩む方が多いことから、2023年の落ち着いた秋の季節に、髪の毛に思いをよせ、毛髪に関する様々なことを学び、この学会での発表に向けて、この1年、症例の蓄積、臨床研究、基礎研究を行い、皆様の学術的な思いを高めていただければという気持ちを込めています。

皮膚付属器を代表する毛髪組織には多様な側面があり、毛髪疾患も様々で、それぞれに学問があり専門家がいます。皮膚科専門医として私は特に毛髪免疫に関わって参りましたが、臨床毛髪には、移植、外科、ホルモン、遺伝、病理、毛髪再生、美容医学、精神医学など多様な診療科、基礎医学が関与します。また臨床面だけでなく、理美容、増毛、ウイッグ、リラクゼーション、アピアランスといった側面もあります。この日本臨床毛髪学会学術集会は多様な分野の最新の知見を得ることで、自身に新たなアイデアが浮かぶ良いチャンスです。

近年、各製薬会社が次なる治療薬開発のターゲットとして円形脱毛症をはじめとする毛髪疾患に関心を持っていただいていることを感じます。2022年6月に円形脱毛症に対してJAK阻害薬が新規治療薬として認可された以降、メディアも脱毛症に非常に関心を高めています。毛髪疾患はまだまだアンメットメディカルニーズの分野ですが、毎年開催されている日本臨床毛髪学会へご参加の皆様の絶え間ないご尽力により、より一層、患者さんの環境が改善されていくことを期待しています。

2023年の大河ドラマは「どうする家康」です。家康公が最も長く住んでいた街、浜松には家康公の足跡が数多く残っています。「おんな城主 直虎」に続き浜松の歴史が盛り上がっています。そして浜松には世界を代表する音楽や自動車関連企業の歴史展示があります。ぜひ浜松の街にも触れていただければと思います。

さあ、秋は毛髪を考える時期、「秋は毛活!」。「浜松餃子」と「うなぎ蒲焼き特上」「すっぽん鍋」を食べていただくと、髪に良い亜鉛とタンパク質がしっかりと取れます。是非、第28回日本臨床毛髪学会学術集会では思いっきり「毛活!」していただくとともに、秋の浜松を楽しんでください。

第28回日本臨床毛髪学会学術集会
会長 伊藤泰介
浜松医科大学皮膚科学講座